シシアン

sisian

舞踊名:
シシアン舞踊
種類:
舞踊

チャロナラン舞踊劇の中で、物語の最初の方に踊られるのがシシアン。

ほほ笑みながら、美しい群舞を舞いますが、普通の女性舞踊と違って、少し前かがみで、カエルっぽい動き(何だそりゃ?)で踊るのが正統派シシアンです。

だって、魔女であるチャロナランの手下なんですもん・・・

美しく化けた美女の姿で踊る時が、シシアン・デワ。可愛いシシアンという意味のシシアン・ジェゲと言う地方もあります。ひと通り踊ってから、一旦退場します。

物語の後半になって再入場するシシアンですが、美しかった容姿が変化します。

そろそろ化けの皮がはがれて、正体をあらわしかける頃の姿・・・つまり、可愛かった踊り子ちゃんが、髪の毛をボサボサに逆立てて、顔に斑点などを描き、牙を描いたりして再登場するシーン。髪を振り乱して、白い布を振りまわしながら、観客を恐怖に陥れる状態のシシアンがシシアン・ングレー(ヌレー=ngereh)です。

■シシアン・ングレー ⇒ チャロナランの死体考察

シシアン・ングレーとして大騒ぎをした後、また舞台から引っ込み、今度は、完全に化けの皮が剥がれて、本来の姿、魔女の手下のチュルルックに戻って再登場となります。(と、解釈していますが、ちょっと自信ありません。)

6人か8人の偶数で踊られるようです。後に登場するテレックに数を合わせるという事も聞きました。

恐ろしい役なのですが、なぜかシシアン(デワの部分)の踊りの曲は、舞踊曲の中でも、とてもとても「マニス」なメロディに感じます。

マニス(MANIS)は、甘い とか、せつない とか訳せば通じるでしょうか?

自分的には、レゴン舞踊に匹敵するぐらいマニス!とか思ってしまうのですよ。化け物のテーマ曲なのに・・・

■チャロナランでよく演じられるストーリー