世界征服を目論む ちび太。前回の南半球から、今回は一気に中国へと移動。
今年2013年の春節(中国正月)は、中国人になってバリ舞踊を踊ってきました。
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赤い灯篭が中国!って感じの初回ステージ - バリ・ヒンドゥー教の寺院でお祈りをする時、なぜ中国の古銭(穴あきコイン)を使うの???と思ったことありませんか?バリ島には昔、中国からの貿易船が商売に来ていました。そのため中国とは古い繋がりがあるのですが、そんな中のひとつ、バリ島民が信仰しているバロンにまつわる古い物語、「バロン・ランドゥン物語」を、中国正月の春節に上演する機会があり、私、中国人のお姫様に化けてきました。船が難破してバリ島に打ち上げられたカン・チン・ウィーと、彼女を王妃として迎えたバリ北部王朝のジャヤ・パングス王の悲しい物語です。
出演者集合:白い衣装が本作品舞台監督のジマット氏。
バリ島のバロンといえば、動物の形をしていて、2名の踊り手が踊る獅子舞のようなタイプが有名ですが、人間の形をしたバロンを御神体として祀っている寺院もたくさんあります。この人間のバロンを「バロン・ランドゥン」と呼びます。
上の写真の両端に立っている男性が、下のように巨大な人形バロン・ランドゥンの中に入ります。
人形の着用時は男性2人がかりで持ちあげます。
これを着て踊りながら(踊るというか、揺れながら歩く感じ)唄を歌ったり、台詞を言うんですよ。それも人形の外に聞こえるように大声で。
脂汗が出てくるくらい大変な重さらしいです・・・ああ・・・
写真で私のすぐ脇に立つ白い仮面のバロンが、カン・チン・ウィー王妃です。人形に変身した時の違和感を無くそうと、ピンクの衣装を探しました。
これはCさんという先輩舞踊家が数年前に日本の着物をイメージして作った衣装で「コンテンポラリーにでも使ってネ!」と、気前よく頂いたもの。
頭飾りも自分がいつもオレッグ舞踊で使っているもの。
しかし、京劇をベースにした化粧のせいで、バリでも日本でもなく中国風に見えるから、あら、不思議。
踊りの方は、完全にバリ舞踊です。
さて、古典京劇の特徴の一部分である「男性がキレイに化粧して、高い声で歌う。」というのを、自分の中でイメージ・トレーニング。
腰布なので、京劇の醍醐味の立ち回りは入れられませんが、色っぽく微笑んで♥、女らしく小指も立てなきゃね♥と。
女性の私が男性になったつもりで女装をして踊るゾ!!って、なんか逆クビャール・トロンポン舞踊の様な設定で自己啓発(笑)に挑みましたが、
ちょっとコレみて!!!ナリキリ成功?!
↓↓↓男が化粧した顔↓↓↓
野太い声で会話してそうな、おっさん臭が・・・