バユン・サリ楽団は、2019年に活動を始めた楽団です。
もともとアンクルン・クビャール楽器を使っていたマドゥ・スワリ楽団のメンバーが、
「今度、古いタイプのアンクルン楽器を習得しようぜ!」
という目的で、バンジャール・カラー地区にあるプラ・バユン寺院が持っている
古いアンクルン楽器を借りて練習を開始したところから始まります。
アンクルン・クビャールとは鍵盤の数が異なるので、音階も違います。
また、楽器の数も充実しており、
これまで20名で演奏できていたマドゥ・スワリ楽団だけではメンバーが足らず
練習のために、新しくヘルパー・メンバーを探しました。
ガムラン楽器は、曲の伝承に楽譜を使わず、『音』で伝えていきます。
最初に、リーダーが曲を唄うなり、叩くなりして、
ウガルという主旋律メロディを奏でる楽器と、ガンサという弾ける様な早い音を出す楽器をメインに伝えられます。
最前列の楽器群です。
その後方には、ガンサとほぼ同じ音を叩くカンティランが控え、前方で叩くガンサの音を追っていきます。
その他の楽器は、演奏されているメロディーを聞いて、自分で音を拾っていきます。
先生がマンツーマンで教えてくれる事は無く、弾いていて音が違ったら、他の演奏者が「何か変」「音が違う」と言ってくる程度の指導となります。
真由美 m はジェゴガンというベース音を出す楽器の担当。
今回ヘルパーで女性奏者を探してきてくれました。(マドゥ・スワリ楽団で私とレヨンを一緒に弾くマデさんです)
これまで、男性楽団に混じる時は一人ぼっちだったので、同性がいるのは嬉しい!
今回、初めての練習の映像を残しておいたので、ご覧ください。
知らない曲を、こうやって覚える。というイメージが伝わるでしょうか?!
私を含めた一部のメンバーを除き、殆どがプロの演奏家です。
楽器の鍵盤・音階が違うので多少苦労していますが、すぐに慣れたようで
1時間程度で1曲を覚え、この初の練習日には3曲を覚えて帰りました。
私はアフアフ状態で、集中力が遠~い所に飛んで行ってしまっていますが、他の方が上手なので、曲としては成立していて、
なんか誤魔化せている???