Madu Swara楽団が、チュルクにあるプスケスマス・スカワティの祭事に呼ばれました。
プスケスマスとはPusat Kesehatan Masyarakatの略語で保健所のような活動を行っている施設です。
バリ島では、家庭だけでなく、会社や、こういう政府の施設にも寺院があり、創立祭にはきちんと祭事オダランが行われます。
今回は、大きなオダランの前のムチャルー(浄めの儀式)という事でした。
チュルクは10km弱の場所。近場の奉納は各自バイクで向かいます。族ですな、プナブ族。
保健施設なので薬草の類が植えてあり、解説付き。奏者は熱心に読んでいました。
右が施設。寺院の手前には高僧用の高い櫓が用意されます。
左手に、土が盛ってあるのが見えますか?
穴を掘った、その土を脇に置いてあるんですが、
ムチャルーは、たいてい、動物の生贄が埋められます。
大きい規模だと白い水牛のを見た事があります。
ああ、近いな、やだな・・・。
この後の展開を何も知らないくつろぎのひととき
やな予感は、思ったより強烈でした。
供物を持って敷地内をグルグル回るクライマックス(?)の儀式中
ヒモに繋がれたアヒルが地面を引き摺ってこられました。
血を地面に流すのが目的なのですが、
その直後、
横のおじさんが演奏を間違えました。
「え?この曲で?」と思うまもなく
目の前を茶色い犬が、、、、
いえ、犬だったろう物体が、、、、(トラウマになると思うので状態は説明いたしません)
ダメだ!!!!!!
こういうの苦手。
演奏を間違えたおじさん(犬を飼ってる)だけでなく
他の演奏者達も、すぐ脇を通っていくのを見て動揺しています。
二周目に回って来た時には、みな沈黙で、目をそらしていました。
出されたお弁当(ナシ・ブンクス)も、
ショックの余韻が長くて、肉を食べられないままに残してしまいました。
輪廻転生感のあるバリ・ヒンドゥー教では、この茶色の犬(使われるのは特殊な斑がある犬)は
儀式で使われて、人間の役に立ったので、次の世で畜生界から人間界へ転生すると考えられているそうです。
いや、そんな身勝手な。犬は転生よりも今を生きたいだろう。と思いましたが、あまり深くは追求できず・・・。
今回は、ちょっときつい奉納でした。