スラマット・猛暑!
以前、日本が夏でない時に怖い話を書いたけど、今度は季節にあわせ、ちゃんと夏よ~。
あんまし怖くないけど、不思議だった最近の体験をひとつ。
アセアンのイベントでバリ芸能のワークショップをして、最終日に参加者がステージの上で成果を見せる。という内容のお手伝いした時の話。
私は、コーディネーターのRと二人で踊りの先生役でした。
私とRは、彼女が中学生で定期公演で踊っていた頃からの知り合い。成績優秀で、奨学生として他島の大学へ進み、卒業後も外資系企業に引っ張られ就職。今回はその企業がASEAN各地の支店代表を集めてバリ島で行ったイベントのコーディネーターとして、彼女は抜擢されました。
可愛いだけでなく、頭いい~!んだ、とっても。
事前に私が創ったワークショップ用の簡単な振り付けの舞踊も、たった1回で覚えてくれました。
そんな彼女との共同ワークショップ、
タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアという構成の賑やかなワークショップは無事に進み、最終日の舞台本番へと持っていけました。
本番の日、衣装を手配してくれたRの家族が、控室で着付けしやすいように準備中・・・「あれ?」・・・花撒きの舞踊を教えたのですが、R祖母がテーブルで花を盛り付けている皿が10個しか無い。R祖母に「12人分では?」と確認すると、あら10個と聞いてた、でも余分にあるから大丈夫。と多めに13個も作ってくれました。
数分後、衣装を並べているR母の横を通った私。「え?」・・・また10組です。
念のため、Rに「ウェルカム・ダンスを踊るのは全部で何人?」と聞くと「12人よ~!」
R家族、慌てました。10人と聞いていたそうで、衣装の数が2人分足りない!!!
あわてて他のチームの衣装から使えるものを集め、なんとか12組揃えました。
後は、参加者が着替えに来るのを待つだけ。
舞台裏に到着した参加者に順次着付けを開始。
いまのうちに踊りを復習しておきたいけど、まだ全員揃わないわ~、困るわね~。と焦るR。
「遅刻してるメンバーと連絡れませんか?」と参加者に確認を取るR。
「え~、私達これで全員ですよ!10人!」
私とRの目が思いっきり合った。
ただでさえ大きいRの目が、さらに大きく開いている。多分、私も硬直していたと思う。
「mayumi、あ、後で、これ、後で話そうね」と、マレーシア&インドネシア人参加者にバレない様にバリ語混ぜて早口で言うR。
そして何事もなかった様に、本番前のおさらいを開始。
教える時は、左右の列に分かれて私が6人、Rが6人担当したんだよね・・・
私はシンガポール人1名とタイ人5名を受け持った記憶があるんだけど。
人の顔を覚えるのが大の苦手なので、誰が足りないのか思い出せないけど、でも練習開始前にはニィハォって1回言った後、ワイをしながら忙しくサワッディ・カーァ!5連発した気がするよ。
教える自分達も入れて数えた???
いや~それは無いと思う。
鏡を使わず5人の生徒を目の前に、向き合って教えたので、自分は見えてない。
今考えても、とっても不思議。わたしら先生2人が同時に勘違いをしたんだわ。
怖いというより、なんか、キツネにつままれたような体験でした。
慌てて12名分の準備に切り替えたRの御家族、ごめんなさい!でした。