ルジャン・デワ舞踊は、大きな寺院祭の際には欠かせない舞踊である。
そのため神聖な舞踊という意味の「タリ・スチ」と呼ばれる種類に属する。
ここバンジャール・カラー地区のチャトゥール・ブアナ寺院では、
女の子達が毎回このルジャン・デワ舞踊を踊って奉納してきた。
しかし、今回の寺院祭、女の子だけでなく、男の子達も楽器の演奏の練習を重ねて
はじめて子供達の力で、演奏と舞踊を奉納するという快挙を成し遂げた。
(いつもはお父さんとおじいちゃんの演奏で踊っていた)
男子達の練習風景
寺院祭オダランの前に、男の子で演奏がこなせそうなメンバーを集め
バンジャールの集会場で、実際に楽器を使って練習が開始された。
ほぼ毎日、時には4時間に及ぶ長時間の練習だった。
こうして、寺院祭の前には、ルジャン舞踊の演奏と、タブー・ギラッと呼ばれるシンプルなインストゥルメンタル曲の演奏が出来るようにまでなった。
子供達の指導をしたのは、マデ・プトラ・ウィジャヤと、ガレン・マハ・ラクサナという、どちらも20代の若者。
同じく f も子供達が演奏しやすい簡単な奏法の指導などで参加。
この3名に時々、子供メンバーのお父さんやおじいちゃんが混じって、練習に明け暮れた。
女子も交えて、初めての合同練習。間違いも無く息ピッタリ!
そして、寺院祭オダラン!
バンジャール・カラー地区の幼稚園児と小学生の女児が舞踊、小学生と中学生の男子が演奏
という形で、自分達の住む地域を守ってくれる神様に、無事に奉納をした。
少年楽団の晴れ姿
奉納を行うバリス・グデ舞踊とルジャン舞踊の踊り手は、事前に御清めの儀式が行われる。
ルジャン・デワ舞踊とは
ルジャン・デワ舞踊は神聖な舞踊として、寺院祭オダランにおいて儀式の際に踊られる舞踊である。
通常は未成年の少女または、初潮前の少女によって奉納される。
神聖とされる黄色と白という二色のみを使った衣装と、ヤシの葉で編んだ冠を着用するのがルジャン舞踊独特のもの。
ルジャン・デワ舞踊においては長い帯紐を使うのが特徴で、、儀式の場を清めるために、この帯紐を他の踊り手と互いに持ちあって円を描きながら会場内で踊る。