ウブドで行われたオーストラリア人とバリ人アーティストのアート・コラボレーションに、舞踊家と振付家としての御誘いをうけ、わたくし、はりきって参加させていただきました。
オーストラリア人、バリ人+日本人の私という三ヶ国の競演
年齢も9歳から70歳(私がじゃないよ!)まで、半世紀以上に渡る年齢差の参加者
今回お願いされたのは、通常のバリ舞踊の曲を1作品と、コラボレーション用にバリ舞踊を基本とした舞踊を3作品。
コラボレーションの方は、絵画と彫刻を背景にして、詩人が自分の作品を読みながら、それにあわせて私が踊る。という、なんとも想像がつくような、つかないような、内容。
一番の難関はね、、、私、英語がわかんない・・・
詩の内容に沿った踊りでないと、コラボレーションにならず、観る人も「???」状態だろうから、なんとか詩の意味を知らなきゃあ、と思ってgoogle先生に翻訳してもらったんですが、詩は、日常会話と違って、きっと難しいのでしょうねぇ・・・先生もお手上げみたいで、日本語としても私には超難解な訳を教えられましたよ。
これはギャラリー・コラボレーションの2回目。わりとハーモニーな内容。
ちょい前に縫ったクバヤなのに、腹が留められず全開…まだまだ成長期の私♥
作成期限は、3か月ですが、インプロビゼーションで踊るコラボ舞踊に対して、バリ舞踊の方は定型のものなので 「曲が出来る」→「録音してもらう」→「踊りを作る」→「踊りに合わない部分の曲修正」→「再録音」→「踊ってくれる踊り手に教える」 という手順を踏むため、全く時間的余裕がありません。
演奏は、Group Sang-LAH-SUN(初期の2倍以上の参加者数を確保!)での参加を予定しており、メンバーのkadek ferry氏が作曲&編曲して完成させてきたバリ舞踊曲は、グンデル・ワヤン(影絵で使うグンデル楽器)の演奏で踊るという少々珍しい物。難しいっす、かっこいいけど。
聞いてすぐ「踊りをはめるには、ちょっと難しいです」と答えたものの、Group Sang-LAH-SUNの趣旨である「静かな所で聞くガムラン演奏」には、ピッタリ!な音色なので演奏者達は「これ、いい!」などどワイワイ言いながら、私の希望など全く無視・・・
グンデル・ワヤンは途中からグンデル・ランバット(プレゴンガンで使うグンデル楽器)の演奏に引き継がれ、後半クビャール風の曲に変化します。
最初は全ての踊り手を自分の生徒にするつもりだったんです。が、演奏前半のグンデル・ワヤン部分には太鼓などのリズム隊が全く無いので、そこを踊りこなすには、まだまだ小中学生のレベルには難しそう…いつもは身内びいきな私なんですが、やはり無理なものは無理。そこで2名だけ生徒を選び、大人要員(高校~大学生)を他から5名確保してきました。
しかし、「Stairway to the Sky」と名付けられた黄色い天使達は全員、私の生徒にお願いしました。怖い先生と思われてるから、会場での立ち位置なんか、ビシッ!と言う事聞いてくれるので、扱いやすいもん。(あ?)
ギャラリー内には、時々「踊り子像」が出現します。生きた彫刻の展示です。この私のアイディア、詩人ネルさんに痛く気に入っていただけました。
怒涛の5日間、デザイン考えたり、徹夜でちくちく縫ったりで頑張った「7種類(基本は3種類で附属品など変更)」の衣装をご覧ください。
初日はバリ舞踊とコラボ舞踊の2種類
バリ舞踊「Dancing Under The Sky」は、白がベースのウェルカム・ダンス
詩とのコラボレーション舞踊「The Sky is Broken」は、黒基調の衣装(手作りなんすよ)
子供達による「Stairway to the Sky」黄色い衣装ですが、夜は照明で黄金に輝きます
初日は、こちら(http://bali.navi.com/special/5043001)のサイトで紹介して頂いている記事の写真が鮮明ですので、どうぞ衣装の雰囲気をご覧ください
2日目(ギャラリー・コラボレーション I II)
詩とのコラボレーション舞踊「The Blazing Stars」
ギャラリー・コラボレーション1回目は日本とタイのイメージでアジア舞踊
詩人ネルさんも、私同様に日替わり衣装。1940年代の黒いアンティーク・ワンピです
3日目(ギャラリー・コラボレーション III IV)
絵画とのコラボレーション舞踊「The Sky is My Religion」と「Northern Towers」
ギャラリー・コラボレーション2回目はデュエット舞踊 アジアのイメージの衣装
Group Sang-LAH-SUNのメンバーMade氏が男性パートナーです
4日目(ギャラリー・コラボレーション V VI)
詩とのコラボレーション舞踊「The Sky is Broken」 今回はバックダンサー無しのソロ
ギャラリー・コラボレーション3回目はバリ舞踊ベースです
グランド・オープニングと同じ衣装で、頭だけ冠(Gelungan)から金簪(Bunga Mas)へ変更
5日目(ギャラリー・コラボレーション VII VIII)
詩とのコラボレーション舞踊「The Blazing Stars」 2日目の詩をデュエットで踊ります。ソロの時とはがらりと違った仕上がりの舞踊になりました。
ギャラリー・コラボレーション最終日は日本とタイをイメージしたアジア舞踊
今回の男性は遊び人役だからピンク(?)…というか私がピンク着たくなかっただけ(膨張色)
日替わりっていうのは、なにやら着せ替え人形になったみたいで楽しかったけれど、1日に2回パフォーマンスがあり、また、時々は生きた像になるので、けっこうハードでした。帰宅後のビールが、んまいのなんの! みなさん、お疲れさまでした。
案内の看板(バリホー)には女性版画家メガ・サリさん等の著名人に並んで、dance mayumi inouyeと書かれていて大感激!!!
詩人のネルさん、英語が判らない私にもバンバン話しかける豪快な方。で、お茶目。
真ん中の彫像のモデルはレゴン舞踊家マンボさん、ここでも舞踊繋がり