プロ根性

NHK Docmentary

あの・・・

最初に書いときますが、このページが間違ってグーグルとか引っ掛かって

真面目なバレエ・ファンの方がこのサイトに迷い込まない様に対処してますが

間違って来ちゃったファンの方、ごめんなさい

ここ、バリ舞踊サイトです。

バレエのファンなので閉じる     バリ舞踊ファンなので読む

わたくし井上真由美、バリ舞踊に関してのドキュメンタリー番組を作るお手伝いをしました。「旅のチカラ」というNHKの番組で、バレエ・ダンサーがバリ舞踊に触れる話です。

BS放送だから一般的な全国放送とは言えませんが、結構な数の友達が「観たよ~!良かったよ~!」と連絡をくれました。

お手伝いって偉そうに書いてるけど、くっついて廻るのが主な仕事。カメラの端に入り込まないように カメラマンさんが動く → 撮影隊がカメラの後ろ側に逃げる という具合。

「音を出さないように小走りで慌てて移動」という状況なんで、カメラさんのお尻にクルーが金魚のんこみたいにゾローッ!とくっついて集団で移動する・・・なんか新種のゲームみたいで、それが妙に私のツボに入り、笑ったらイケナイのを堪えるのが大変でした。

サンダルで足音立てずジャンプ小走りってのが、難しいのなんの! 新しい技を獲得しました

厚紙lamak
熱心なファンが見たら袋叩きにあいそうな、公私混同炸裂の俺様

番組を御覧の方は気付いたと思いますが、主演のバレリーナの方は、初めてのバリ。

バリ舞踊を生で見たことがなければガムラン音楽も知らずの状態で、ただ「未知のアジア舞踊を習いたい!」という思いでラティハン(練習)に挑まれました。

先生のマンブッド氏(というかジマット家)の練習では、最初の頃は、丸一時間以上足踏みだけというのから開始します。

私も昔、別の先生にチョンドン舞踊を習いに行った初日に、バリス舞踊の足踏みを延々とさせられ「チョンドンってこんなん?」って、バリ舞踊を続けていくのに迷いが生じた瞬間があったのを、懐かしく思い出しました。

しっかし、さすがバレエで鍛えた強靭な足をお持ちです。

マンブッド氏が数分で「オッ・ケ~ィ!」と言いだし、基本の足踏み練習終了。すごい!

マンブッド氏曰く「教えながら、体を触ったり、動き方をみれば筋肉が出来ているのが判る」と。

プロのダンサーが来るというのは教えてなかったので(ちゃらちゃらした芸能人が来ると思ってたらしい)本当に数分で体の構造がわかったんだわ・・・マンブッドも、すごい!

練習は次の段階に入るのですが、音楽なし&鏡なし。です。

動作は最初1、2、3で教えますが、慣れたと思うと、先生くちガムランで「ポポポ・カパカパッ・デウッ」と始まります。この時もCD音源を使わず、口ガムランか、楽器のガムランを直接叩いて、動きの強弱を音で指示していました。

体で覚え込むものなので、鏡は、もちろん使いません。バレエだと、レッスンに鏡はあって当然のものなので、ここで苦労されてました。

また

大地を足で踏みつけて、ドッシリと踊るのがバリ舞踊

大地を蹴って高く飛び、軽く踊るのがバレエ(違ってたらゴメン)

全く捕らえ方が違う舞踊なので、そこも大変だったようです。

そして、バリ舞踊が「観客のために踊る踊りでは無い」とか「技術的に上手に踊る事が、良い踊り手の条件では無い」といった、私が10年近くバリ舞踊を学んで、や~っと学習してきたことを、滞在中の会話で、あっさりと言葉にして、おっしゃいました。

もう、くちあんぐりです。さすが、プロ。

最後には衣装を着て化粧をし、生ガムランで踊るところまでいきました。

さて、そのバリス舞踊。

私的にバリス舞踊を習ってみたい人が居て、何度か習いたいと打診したものの、女性が一生懸命頑張っても、男性舞踊は体型や骨格的に無理があるから。と言われ続け、その人以外に習いたいと思う先生も思いつかず、いまだに挑戦したことが無かったんですが

この番組を手伝った後、バリス習いたい熱が再燃!

しかし、今度の返事は「振り付けだけは教えられるよ。おいで」

振り付けだけ。か・・・そんなに習いたいなら、教えてやってもいいけど、上辺だけ踊れても、本物では無いでしょうが。と、遠回しに言われた気がする。うん、そうですね。ていうか、あんた、昔、体型的にバリスは無理って私に言ってなかったか??? いまは体型がガッチリ男舞踊向きになってきたから教えてやるって事? いやーーーん。

それとは別に「いろいろな種類の踊りが踊れるマルチな踊り手よりも、●●舞踊といえば、あの人って名前が出るようになる位に私はコレ!という踊りに自分の時間を使いなさい!!」と私に注意をしてくれた先生もいました。

鶏口牛後みたいな思想がバリにもあるんでしょうか(例えがちょと変だけど)

バリス学習は、もう少し後ですな・・・

あれこれ手を出さないで、しっかり自分の得意な舞踊を模索したいと思います。

厚紙lamak
今回の旅を1枚で表現するメモリアル・フォト

さて、話戻って・・・この最後の写真が、今回の撮影で一番私の印象に残りました。

名前のシュトウが、バリ人にはどうしても発音しづらいらしく、ソトさん(インドネシア語で汁とかスープの事)と呼ばれ続けてたバレリーナさん。

現地では子供たちと、ものすご~く仲良しになりました。

番組中でも先生の末っ子との絡みが放映されてましたが、ここに書かれてるADIは、番組では目立たなかった次男の名前。彼から相合傘ならぬ、相合紙飛行機を作ってもらってたんです。

そして、がっつりSOTOと書いてある・・・ばぐーす!

以上、バリ舞踊図鑑padma nilaでの簡単な報告ですが、もっと真面目なのが読みたい方は、別サイトにノーマルな撮影時の写真がありますので、そちらでどうぞ ↓

■f studio の NHK Documentary 旅のチカラ 魂の舞踊を求めて バリ島編