- 舞踊名:
- レゴン ジョボグ舞踊
- 原題:
- Tari Legong Jobog
- 種類:
- バリバリアン 舞踊
- 製作年:
- 古
猿の姿をした王「スバリ」と「スグリウォ」の兄弟が 誤解から争う逸話を描いたレゴンで、西暦紀元前のインド叙事詩ラマヤナ物語の中から取りあげてあります。
ストーリー
ある日スバリは魔物を退治する役目を担い、弟のスグリウォを伴って キスカンダ洞窟へやって来ます。 洞窟内にはマエサスロとレンブスロという これまた兄弟の魔物が住んでいます。 スグリウォを見張りに立てて兄が中へ入る事になりますが、敵が強いので苦戦は覚悟していたため 「もし赤い血が流れてきたら、退治終了と思え。 だが白い血が流れてきたら、すぐに洞窟を封じろ」と言い残して行きます。 スバリは苦闘の末に魔物に勝つのですが 怪我を負って自分も流血しまいます。 兄の無事を祈っていたスグリウォですが、 洞窟の入り口から赤と白の両方の血が流れ出て来るのを見て、 兄は相討ちになり死んでしまっのだ と誤解して、洞窟を埋めて封じてしまいます。
天界へ魔物が退治された事を報告に行ったスグリウォは 褒美としてインドラ神の娘、 タラを妻にすることになります。ほどなく婚礼の儀式が催されますが その最中に洞窟から脱出したスバリが現れ、 スグリウォは自分を裏切って 王位とタラとを横取りするつもりで見殺しにした! と暴れだします。 弁解の隙もなく、スグリウォは兄の攻撃を受けます。
痛手を負っているとはいえ、スバリの力は、はるかに弟を超えているために、弟は次第に弱っていきます。
シワ(Siwa)神が二人を引き離して座らせ 事件の詳細をゆっくりと明らかにして行きました。
スバリは、真実を知って深く悲しみ、自分の非を弟に詫びました。 兄を深く敬愛するスグリウォもまた、全てを許して受け入れます。
たぶん、踊りはここまでを表現していると思うので、その後の顛末は省略。 スバリ・スグリウォ兄弟がまだ若くて人間の姿をしてた頃の話が レゴン・クンティールとして踊られています。→【ちょっと一言!】