バンジャール(村の下の単位)の区長さんが今年で交替になるので、慰労を兼ねて現在の役員さんで『ティルタ・ヤトラ』に行こうよ!という誘いが届きました。
ティルタ・ヤトラとは、宗教的な聖地巡りのようなもので、
まあ、寺のはしごをする遠足みたいなものと思ってください。
役員さんと家族一名がバスに乗れるという事で、私も席を確保。
当日は、朝6時集合!
いつも早すぎるバリの人々。
そして、やっぱりのバリ時間(ゴムの時間=ジャム・カレット)
平日なのに何故か子供もいれば、会社勤めの嫁の代役で参加したウキウキ気分のお爺ちゃんも乗せて、マイクロバス3台は8時に出発しました~。
最初の寺は
「プチャック・プヌリサン寺院(Pura Pucak Penulisan)」
プチャックは、プンチャック(puncak=頂上)の意味らしく、その名の通りバリ島で最も高い場所にある寺院。
日本ではトゥグ・コリパン寺院という呼び方で紹介されています。
さすが、雲の上の寺院というだけあって、曇っていらっしゃる。
霧で霞んで少し先が見えないような中を進みます。
そして、急な階段がデフォルトのバリ寺院。
朝9時なんですが、寒いんです。ブサキ寺院より高い位置に建っているんですものね。
寒くって、頂く聖水が、冷水。おひやでした。お坊さんシモヤケになるのでは?
お祈りが終わると、バタバタと次の寺院へ移動です。
あれ~、景色堪能とかしないんか?と思うでしょうが、
ちょっと寒すぎるもの・・・ここから避難!って感じのバタバタ。
二院目は
「ウルン・ダヌ・バトゥール寺院(Ulun Danu Batur)」
バリ・ヒンドゥー教の三大寺院のひとつで、ユネスコ文化遺産登録の「スバック」の一部分でもある大きな寺院です。
いつ行ってもゴン・グデ楽器の奉納がされていて、雨のイメージがあるのですが、朝だし、祭でも無いので、とても静か。
けれど、やっぱり雨!
雨の中、傘やレインコート使用でのお祈り。
ここには中国系の寺院もあり、バロン・ランドゥンの謂れとなった
カン・チン・ウィー王妃が祀られております。
女神ウルン・ダヌと、宿敵カンチンウィーが同じ敷地に祀られているんだよなぁ。
そして、ここも寒い!
寺院の女性僧侶の服装、白い合皮のジャケット?ダウンジャケット?な感じのモコモコ・アイテム。
さあ、次に出発!
三院目は、「タプ・サエ寺院(Pura Pajinengan Gunung Tap Sai)」
名前を初めて聞きました。
通だけが知ってる!みたいなマイナーどころの寺院のようです。
霧と無縁で写真の色が明るい!
え、一体何箇所でお祈りするの?と思うような順路の看板。
そして、また、階段階段階段。
やたらと水が出ているのは、、、
現地で教えられて驚いた、メイン・イベント ↓↓これのため↓↓
お、お父さん達っ!
ムルカットと言って、心身ともに浄化する儀式なのです。
女性は脱ぎませんが(脱いでいる豪傑ママもいましたが)、
私もこうやってザーザーと水をかけて清められました。
順番待ちで、偶然、区長さんと一緒という有難いムルカットの図。
この寺のお坊さんも、上着を羽織っておられますよね、ああ寒っ。
そして、浄化されきってないのか
悪いもの以外も出しきって体力持っていかれたのか、
ヘロヘロの私。
だって寒いんですもん・・・。階段きついんですもん・・・。
上ります、まだまだ続きます。
最初の寺から感じたのですが、遠足というか荒行ツアーですね。
昼過ぎて陽射しも強まり、水浸しの服も乾き始め、や~っと温かく感じ始める。
そして、お待ちかねの食事~!
バスの中でも色んな匂いさせて、みんな何かしら食べ続けてましたけどね
階段上り下りで空腹の お祈り後のすがすがしい状態での食事は、また格別ですね。
まったりとした時間を過ごして、次の寺院へ!
で、、、次の寺で起こされたら周囲が夕陽の色になっていました。
山の上から、海辺の寺院へ向かったのですが、
カーブだらけの道が続いたし、途中渋滞もあったらしく(爆睡してました)
時間がかかったそうで、なんだか昼からワープしたみたいです。
出迎え犬によるウェルカ~ム!ブラック・サンドです。
最後の寺院は
「ワトゥ・クロトック寺院(Pura Watu Klotok)」
海側に向かってニャイ・ロロ・キドゥルを祀ってあるらしい緑一色の場所がありました。
インド洋に面した海では、ニャイ・ロロ・キドゥルの好きな色「緑」の服で泳ぐと、
そのまま連れて行かれるという迷信があります。
お祈りが終わると、軽食タ~~~イム。
夕方は、ブブール(御粥)やピサンゴレン(揚げバナナ)をつまむ時間帯ですもんね。
路上の担ぎ売りのおばちゃんから、ルンピア(揚げ春巻)を買ってむさぼり喰う。
四院もはしごとなると、本日のご利益は、そうとうなもんでしょうなぁ。(?)
見知らぬ寺院を訪れるのは楽しかったけれど、 いやはや疲れました。
ギアニャール県>バンリ県>カランガッセム県>クルンクン県
と、一日で移動したんですもの。
ていうか、階段。
そして翌日は筋肉痛。
今回のテーマソング「天国への階段/レッド・ツェッペリン」