- 舞踊名:
- タルナ・ジャヤ舞踊
- 原題:
- Tari Teruna Jaya
- 種類:
- バリバリアン 舞踊
- 製作年:
- 1930年代
- 舞踊創作:
-
Pan Wandres
Pan Wandres - 作曲:
- Pan Wandres
Teruna…トゥルナは「若者」
Jaya…ジャヨォは「勝利」を意味し
「成功を勝ち取り、大人の世界に足を踏み入れた」という気持ちで 自信たっぷりの若者の感情を表現しています。
また、戦いに勝っただけでなく、恋人の心も捉えた喜びにも 満ちあふれています。
「男性が女性の格好をして踊るのを、女性が踊る」という設定の踊り。
クビャールの特徴であるダイナッミックな動きを これでもか! と使ってあります。
原型のクビャール・レゴンがパン・ワンドレスによって作られ、1930年代にグデ・マニック(最初にパン・ワンドレスが踊りを教えたタルナの踊り手がI Gede ManikとI Gede Ongka)によって今の形に完成されたと言われています。
単独で踊るクビャール舞踊が多い中、この踊りはもともと2人で踊るものだったらしいです(クビャール・レゴン)。しかし呼吸を合わせるのが困難な為か、最近では単独で踊られる事の方が多く、二人で踊るものは双子のタルナという意味の「タルナ・ジャヤ・クンバル=Teruna Jaya kembar」という名でわざわざ呼ばれます。
女性による男性的な舞踊の中では、恐らく一番元気に踊ることを要求される舞踊だと思われます。 男性的な舞踊は、何でもかんでも強く踊ればカッコ良い!とばかり思っていましたが、他のものは、王様や男装した御姫様などの設定で、激しさの中に上品さを交えないとキャラクターに合っていない。と先生に言われてしまいました。しかし、このタルナは一般ピープルの「若者」です。多少ガサツでも、元気であればあるほど良いそうです。
それと、名前は、Teruna Jayaでなく、Terunajayaっていう一語かもしれないです。 バリ人は単語の語尾に来る「a」を、「ォ」に近い音で発音しますが、トゥルノォ・ジャヨォでなく、トゥルナ・ジャヨォって言ってる風に聞こえるので・・・
映像はイブ・アリニ女史が2004年に踊ったタルナ・ジャヤです
参考/資料: Team Survey ASTI Akademi Seni Tari Indonesia Denpasar (Yayasan Bali Galang - babadbali.com)