クビャール トロンポン

Kebyar Trompong

舞踊名:
クビャール トロンポン舞踊
原題:
Tari Kebyar Trompong
種類:
バリバリアン 舞踊
クビャール トロンポン

よく「男装した女性の踊りを、男性が踊る」という日本語間違ってませんか~?みたいな複雑な解説がなされた舞踊です。クビャール・ドゥドゥック舞踊と同じ様な音楽&衣装&動きですが、こちらは踊りながら楽器トロンポンを演奏します。

楽器トロンポンの演奏時には座った姿勢ですが、クビャール・ドゥドゥッ舞踊のように、座ったままグルグル廻ったり、水平移動したりというアクロバティックな動きは少なめです。変わりに演奏用のバチをクルクルと華麗に回すので、上半身をダイナミックに使った派手な動きになります。

踊りはいいけど、演奏は下手ぁ。なんて思っちゃいけないです。舞踊の時に持つバチ(パングル=panggul)は、通常演奏されるトロンポンの物と違って見た目重視にしてあるため、木の軸は細いし、ミュートさせるための糸もチョビットしか巻いてなくて、良い音が出ないのです。

クビャール トロンポン

※分類について:男性舞踊ですが、上記の特徴からブバンチハン舞踊に置いています。

うわっ!この衣装はクビャール・ドゥドゥックです。
ラストエンペラーで主役を演じた、あのジョンローンの作品
それも古いタイプのデザインの冠です。1988年の作品という事だから、衣装係さんが購入した当時はこのデザインが主流だったのでしょうか。最近はリバイバル流行でプリアタンのクビャール系が、このデザインの冠をよく被って公演に出ています。

清朝最後の皇帝「愛新覚羅溥儀」からタイに住むバリ舞踊家(でジゴロ)役まで、幅広いっすね~。