アガムは、バリ舞踊の中で「基礎姿勢」とされる重要なものです。
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バリ舞踊を学習するときも、ワークショップでも、 まずはこれでしょう!
という、大切な大切な大切な基本の型。
「アガ~ム!(アガムをとりなさい)」と先生に言われて、パッとこの型がきちんととれる様になるまで、繰り返し練習します。
アガムには左右があります。
右アガムの例で解説します。
カカトを付けて立ち、つま先を開いてVの字にします。
V字のまま左足だけ前に出し、親指を反らせて立てます。
左右のカカトの間には、自分の握りこぶしが一個分入るくらいのスペースを空けます。
体の重心は右足に置きます。
胸を前に突き出し、お尻を左に出す感じで腰を反らせながら、上半身をさげます。
肩と肘が一直線になるように腕を持ち上げ、左手首は胸の高さ、右手首は目の高さに移動。
アゴが左、頭頂が右になるよう、頭を傾けます。
これがアガムですが、この時、左足を持ち上げても転ばないくらい重心は確実に右足に置いてください。
右と左で手の置き方が違いますので、それぞれ「右アガム」「左アガム」から確認してください。
また、舞踊によって、この図と異なるアガムがあります。
腕を伸ばして手のひらの距離が広いもの(オレッグ舞踊など)
腰を反らせすぎず、上半身を起き上がらせるもの(男性舞踊や中性的な舞踊など)
両ひじの高さが肩を越えるもの(男性舞踊や中性的な舞踊など)
がありますので、それぞれの舞踊のアガムは、直接先生から習って習得してください。
東京・神奈川では混在していて、それより北日本がアグム、西日本はアガムっぽい。
と、友人Aさんが教えてくれました。
実際の発音は↓こう↓です。
ご自分で聞いて使い易い方をご利用になればと思います。
バリ舞踊の基本には三大動作アガム、タンダン、タンギスと、表現方法タンケップがあり、全て揃って、はじめてバリ舞踊が成り立つとされています。