アカール・ワンギ社 社屋オープニング・セレモニー

ここバンジャール・カラー地区には「アカール・ワンギ」という会社があり、今年、新社屋を建てて引越しました。
この会社の社長はニョマン・ブディアナ氏。
海外の企業と提携しているアカール・ワンギは、この新社屋のオープニング・セレモニーで、その提携先(日本やドイツ等)企業の社長を初めとする賓客をお迎えすることになりました。

Akar Wangi cabang SVENSON
パガール・アユによるテープ・カットの儀式
photo by Teguh

新社屋のお披露目の際に、エンターテイメントも必要と考えたニョマン氏は、 f (カデ・フェリー)にコンタクトをとってきました。セレモニーで客人達にバリの雰囲気を味わってほしいという事で、セレモニー全体をバリ風に行うことになりました。

f はオープニングの儀式と、エンターテイメントを担当。
会場の飾りつけは f の友人プトゥ・ラフィック氏に依頼しました。

ニョマン氏と、日本側スタッフのマツオカさんと数回のミーティングを重ねながら、少しずつ当日のプログラムを組んで、必要なものをピックアップします。
このセレモニーのために、スリ・パドマ舞踊団から20名程が、パガール・アユと呼ばれる行列を作る歓迎役、そして舞踊での参加をすることになりました。

Akar Wangi cabang SVENSON
スクリーン周辺は飾りが出来ないので踊り子がそのまま背景となる
photo by Teguh

衣装担当の m (真由美)が、このパガール・アユの衣装について、ちょっとしたアイディアを f に出してきました。
我々スリ・パドマ舞踊団は、衣装を持っていないので、今回もレンタルを予定していると思うけど、でもよく考えると、これまでも何回も踊ってきて毎回衣装はレンタル。借りれば、出費は少なめだけれど、ここまで頻繁に踊るのであれば、既にシンプルな衣装を一組買える金額になっている。衣装を自分たちで作った方が良いのではないか?

その理由以外にも、 fm は、スリ・パドマのメンバーに対して、最近ガムラン楽器の演奏を教え始めており、演奏のための衣装も欲しいと思っていたところでした。
「このパガール・アユの衣装を、そのまま演奏用の衣装にしてはどうだろう?」

Akar Wangi cabang SVENSON
パワイ(行列)
photo by Teguh

ニョマン氏とのミーティングの際に、 f は、この話をして、今回の衣装をレンタルした場合と、布を買ってきて自分達で縫った場合の価格差を提示。
そのプレゼン資料を見たニョマン氏は、すぐに購入案の方を強く推してくれました。これからも何度も着用するのであり、自分が布のスポンサーになるから、是非新しく作る案に!と。ニョマン氏、ありがとうございます。
我々は「ンデック」と呼ばれているバリの絣布を購入することとなりました。

自分達で絣布を選びに行き、数時間かけて、店舗を回り、やっとピッタリのイメージのものを発見したときはとても嬉しかった。
その日から毎日 m は、この絣布でアンケンとサルンという組み合わせの衣装を縫い始めました。
中学生と小学校低学年では体型が違うので、3種類のサイズ、合計25人分。
イヤリング、ネックレス、バングルといった装飾品も必要なので、自分達でビーズなどの材料を買って来て、これもコツコツと作りました。

Akar Wangi, Tunas Maragawi, Banjar Kalah Peliatan
パガール・アユ
photo by Teguh

「重要なのは、ボス(日本からの賓客)に喜んでもらえること!」これは、ニョマン氏とマツオカさんの口から何度も聞いた台詞。そこで fm は、ボスの性格や、好みなどを彼らにいろいろ尋ねて、準備をすすめ、
衣装も会場の飾りも、派手な色(ピンクやオレンジ、蛍光色の水色や黄緑といったバリで好まれる色)は避けて「ナチュラル」と「クラッシック」な路線をとることになりました。


花を繋いだテープでテープ・カット!!
photo by Teguh

セレモニー当日は、小学6年生の卒業試験と、中学生1、2年の中間試験が重なってしまったため、試験でない他の学校&学年のスリ・パドマ以外の踊り子へもヘルプを求めて、参加してもらうことに。
シンティア(プトリ)、デッ・エラ(パガール・アユ)、インダー(パガール・アユ)、ディナ(パガール・アユ)  デワアユ(ラッサム)、マン・アユ(ランケサリ)  ジュリタ(ペンデット)、シャンティ(ペンデット)、サンジワニ(ペンデット)、ジュリアニ(ペンデット)
どうも、ありがとう!

そして、チャクラ氏、ボボ君、ムルニさん、衣装の着付けとメイク、ヘア・メイクの御手伝いありがとうございました。

セレモニーの様子は、写真で御覧ください。
後日、「ボスと友人達は、皆、子供達の踊りをみて、とても満足して日本へ帰っていったよ」という報告を受けました。

わ~!今回のセレモニーは無事成功!

ニョマン氏、マツオカさん、そしてアカール・ワンギのスタッフの皆さん。
スリ・パドマの踊りとパガール・アユに大きな拍手をありがとうございました。

今回縫ったパガール・アユの新しい衣装は、これから付属品などを作成したのち、ガールズ・ガムラン・グループ「スリ・パドマ・バンジャール・カラー」の、演奏衣装として使われていきます。

Matur Suksma!

akar-wangi-19

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