- 舞踊名:
- ジャンゲール舞踊
- 原題:
- Tari Janger
- 種類:
- バリバリアン 舞踊
- 製作年:
- 1925年頃
ジャンゲルは20~30人の若い男女がペアを組んで、唄いながら踊る集団舞踊。
男性陣はケチャッによく似た唄いで踊り、女性陣は扇子を持ちながらジャンゲル独特のメロディで合いの手を入れ唄い踊ります。唄のメロディは殆どスレンドロ音階。伴奏には2台のグンデル ワヤン(gender wayang)を中心としたバテル(Batel / Tetamburan)と呼ばれる小編成の楽器(クンダン、クンプル、タワタワ、ケレナン、スリン)が用いられ単純なメロディを繰り返します。
演じる内容は、バリの生活について物語にしたり、英雄物語マハバーラタ大叙事詩(Mahabharata)の中からアルジュナ ウィワハ(Arjuna Wiwaha)や、スンダ ウパスンダ(Sunda Upasunda)などを引用したりします。昔は表立って批判できない王侯などの相手を公に風刺して唄ったものもあったそうです。おもしろおかしく仕立ててあるように見えますが、実はかなりきつい内容を盛り入れたりしてあったらしいです。
1925年頃にシンガラジャ始まったと言われ、その後バリ島の隅々まで大流行し、1960年代半ばに新しい形式のドラマ ゴン(Drama Gong)が一世を風靡し始めた頃から衰退しはじめました。
しかし、ここ数年は人気が復活し寺院でのバリバリアン舞踊の演目として、またバンジャールの青年団がウラン タフン(Hari Ulang Tahun=創始祭)のイベントなどの際にも好んで演じれていました。
デンパサール(Denpasar)のクダトン(Kedaton)や、ギアニャールの
シンガパドゥが現在もジャンゲルを行っている地域として有名です。
変わったところでは、バンリ地方に、集団舞踊の最後に出演者全員がトランスに入ってしまうというジャンゲルがあります。
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参考/資料: Team Survey ASTI Akademi Seni Tari Indonesia Denpasar (Yayasan Bali Galang - babadbali.com)