おもに動物の姿をした神の化身で、聖なる獣といわれています。
御神体として普段は寺院内に納められ、魔除けが書かれた白い布で顔を覆われていますが、オダランの時には海へお清めに行った後、中に人が入って踊りを奉納します。これがバロン舞踊です。
体は布や植物の繊維で作られており、顔は神聖な樹の一部をくりぬいて彫った木彫りの面です。耳にあたる部分は模様を彫った牛の皮を金色に塗り、鏡や石をはめて飾ってあります。ひげの部分は人間の髪の毛で、初潮前の少女が伸ばした髪を切ったものを納めることもあるそうです。同じ樹を使って作った面のバロンは、兄弟関係にあるとして、互いの寺院の寺院祭オダランで行き来をすることもあります。