少し前のこと、スプリング・ウブドの子供達が、プリアタン村にあるバレルン・ステージを訪問した。
バレルン・ステージは、 f (kadek f erry)が所属する楽団が籍を置くスタジオで
ザ・スプリングの子供たちは、バリの芸能ガムラン音楽とバリ舞踊を勉強するために、この場所を訪れたのだ。
バリ・ガムラン楽器の演奏を楽しむ子供たち
子供達は、初めて本物のバリ・ガムラン楽器に触れた。
楽器の基本的な叩き方を教わり、簡単なフレーズを演奏する練習をした。
みんな、ガムランを叩くことがとても嬉しいようだった。
音楽の演奏以外にも、 f は、ステージに置かれているバロン・ランドゥンという名のバロンについて話しをした。
中国の文化とバリの文化の融合についての古い物語で、このバロン・ランドゥンは夫婦である。ジャヤ・パングス王と、中国から来たカン・チン・ウィー王妃の物語だ。
バロン・ランドゥンの物語を真剣に聞く様子
何でも不思議に思ったことを口にするのが子供。
このとき、 f に、おもしろい質問をする子がいた。
「カデ・フェリー先生、誰がこの人達をここに運んで来たの?」
「なんで今ここに居るの?」
ははは・・・ f は、答えに詰まってしまった。
子供達にとって、これは人形でなく、今聞いたばかりの物語の主人公なのだ。
バロン・ランドゥン以外にも、バロン・ケットや、バロン・ブルトゥックという数種類のバロンも見ることが出来た。
ココナッツの仮面をつけたバロン・ブルトゥックは、乾燥したバナナの葉で全身を覆っている。バリ語で乾燥したバナナの葉は「クララス」というため、バロン・クララスとも呼ばれる。
左:バロン・ブルトゥック(バロン・クララス) / 右:バロン・ケット
バロン・ケット・・・あああ、子供達はこのバロンが非常に気に入ったようで、先生達が呼んでも呼んでもこの場を離れたがらなかった。
中に入って、一生懸命踊ろうとするけれども、このバロン、かなりの重量でビクともしない。
バロン・ケットは二名の大人の踊り手によって動かされ、その重さは30キロに及ぶ。
こんな重たいものを被って動き回るなんて、それを想像するとバロンの踊り手は本当にすごい体力だ。
“ハロー!僕も入れて~!”
スプリング・ウブドの子供達に、快くこの文化学習の場を提供してくれた、バレルン・ステージ主宰者のグンデ・オカ・ダレム氏に感謝の言葉を述べます!
Matur Suksma! ありがとうございました!