大好きな可愛いお友達M美の娘さんが、踊る事になりました。
あ、ここでいう「大好き・可愛い」は、娘さんにかかる形容詞なので、M美そこんとこ勘違いすんな。
大人サイズだから娘にはデカすぎるけど、こんなんでいっかな?と母の衣装を着用した娘の画像が送られてきました。
化粧なしで文句無く可愛いっ・・・今時の子供は手足が長いのですが、写真ではアンケン型サブ・クニンが長めなので、痩せた体型が強調され、なぜか胴長に見えてしまってて、可愛いのにもったいない。
そこで、今回の外見向上委員会は、子供が大人のアンケン型サボクニンを着るとき役立つ技。
大人でも、背が低い方には使える技です。
※グルグル帯の着方は大人と一緒
バリ人着付師さんは、腰の骨のでっぱりがある位置を調べ、その下(下前腸骨棘)に裾が来るようにしてくれます。
美しく見える位置なんだそうです。
子供が大人のアンケン型サボクニンを着るとき
【A】赤い線 まずアンケンの下側を腰骨の位置に合わせ、長すぎる上側を内側に折っておく。
【B】青い線 次に片側だけ背中の真ん中あたりで内側に折っておく。
【C】着付開始。折らなかった長いほうを胴体に巻き、ストレプレス(サブ・ダラム)にしっかり留める。これウエスト部分がブカブカ浮かない裏技です。
【D】下側から留め始める(留め辛ければ3→2→4で。)上から開始してしまうと、尻尾みたいに余りが出ます。
上側部分は、あえて尖らせて縫った胸部分を無理に折っただけなので、背後で留める時に余りが出ますが気にしないでください。
余った部分をツマんで安全ピンで身体に沿わせて留めてください。
パニャンブラマ舞踊だと、スレンダンを上から巻くので、無理やりピンで整えた部分もシッカリ隠れます。
レゴン舞踊はシンピンを着用するのでスッポリ隠れます。
チャンドラワシ舞踊だったら、逆に上側から留めてください。
胸の部分は無防備な衣装なので、上側はスッキリ見せます。
下側が余っても腰に羽となる布、そして尻部分のモコモコ布がのるので、隠れます。
チョンドン舞踊、マルガパティ舞踊は、中央から留めてOK、
上にはバパンが、下にはアンポアンポが来るので、そこそこ隠れます。
オレッグ舞踊は胸も腰も曲線を極端に出さないといけないので、
これは、自分サイズを買うか、オーソドックスなグルグル巻き帯を使うのが無難です。
ある楽団で、先生が子供の頃につけていたという冠を被って踊らせてもらいました。
そして今は、私の生徒が、その冠をつけて踊っています。
色はくすんだ金色に変わり、補修の後も目立ち、キラキラの衣装とは少し印象が違うのですが
すご~く思い入れがある衣装です。
また、その楽団では衣装のプラダが剥げると、生徒達が金絵の具で上塗りして補修し、大切に使っていました。
だから、こうやって、お母さんの着た衣装を、子供が使うっていうのを聞くと素敵だ~!と嬉しくなります。
布のサイズが大きかったら、折ってタタめばいいし、
冠もスポンジを詰めて被れるし、孫子の代まで着用し続けて欲しいものです。
末代まで、タタ
んで着続けられるので、大事に使ってくださいね。
着なくなった時は、私にちょ~だい。
うちのサンガルで使いたい。