グルンガンというのは、頭に被る冠のことです。
バリ・ヒンドゥー教では、頭部は神聖な場所。その頭につけるグルンガンも、神聖なものとして、衣装を収納する時も必ず一番上に置きます。
このため、着替えの時も一段上に置き、線香を炊き、聖水をかけます。
バリス(バリス・グデ)舞踊のグルンガン
衣装はスーパーのビニール袋に入れ、バイクにぶら下げて持って来る踊り子でも グルンガンとトペン(仮面=同じく神聖)だけは、きちんと手に持って、ちょっと別扱いにします。
また、霊力があるといわれるグルンガンの場合、 魔除けの絵が書かれた白布を被せてから カトゥン(衣装箱)に納めお祈りも欠かさないそうです。
こういう、グルンガンとトペンの中でも特に神聖なものは、寺院内に入れない状態の人(生理中の女性など)は絶対に直接触れてはいけないので注意。
マルガパティ舞踊のグルンガン
チョンドンやレゴンのグルンガンは、型崩れしないように、内側が竹で編んであります。