バリの宗教バリ・ヒンドゥー教の総本山と言われるブサキ寺院は、バリ島の最高峰アグン山に建てられている大きな寺院です。山の中腹に建てられており、斜面に沿って、いくつもの小さな寺院が集まっており、とても眺めが素晴らしいところ。神聖な場所だけに「気」も独特です。
御縁あって、その寺院の中で奉納舞踊をする機会を頂き、
最初に踊ったのが2004年の4月。
写真はもっと後(2007年)のルジャン
ルジャンというとてもシンプルなワリの奉納舞踊です。
今でこそ、あちこちで舞踊家として活動している(当時も素敵でした)ユトゥット&ユデという憧れの姉妹のすぐ後ろで、それも総本山のブサキで踊れるという事に感動しながら、心をこめて必死に踊ったのを覚えています。
素晴らしき ブサキ・デビュー!
そして、次にやってきたブサキ奉納の機会も同じくルジャン舞踊でしたが、なんとメンバーは小学生3人も交えた、幅広~い年齢編成で、当然、小学生が最前列に置かれ、身長順で小学生チームに配属されてしまった私。
色々な意味でチームワークを乱しているんですけど・・・ワリ舞踊は神様が観るものだから、観客はいないし、いいやね。と、開き直って堂々と「異様な空気を醸し出してそうな」ルジャンを踊り始めました。
始まってすぐ、ちょうど ングンバン という動きに入って横を向いた時、自分の真横に白装束のお爺さんが いきなり立っていて、ヴッ!となりました。
花撒き舞踊だったら、花の皿を落としてたんでは、と思うくらい驚いちゃった。
「この偽者小学生っ!罰当たりめがっ!」って怒られるのかも? と思っていたら、
なんとお爺さん、突然踊り始めました。
お坊さんが奉納で踊ることは多々あるし、白装束だからお坊さんの可能性もあるのですが、何~か、不思議な感じがお爺さんの方向から流れてくるんです。
いわゆるトランス状態というやつですな。
偽小学生の私の「異様な空気」が、なにかを呼び寄せてしまったんでしょうか。
ちぐはぐな年齢層のルジャン奉納を観て、神様が、降りてきたんでなく、おったまげて落ちてきたのだったら、洒落になりませんけど、お爺さんは「うら若き乙女」達と一緒に、それも踊りの輪の中央で、ルジャンでは無い何か別の踊りを、最後まで踊りきっていました。
お爺さんは、気持ちよさげに踊っていたので、神様が怒って降りてきたのではないようです。
小学生チームを凸凹にして、神聖なルジャンの雰囲気を壊したワタクシに対して、
いまのところ、祟りらしいものは無いようなので、御咎めなしだったもよう・・・鈍くて気が付いてないだけでしょうか。
後10cm身長があったら、大人ルジャン隊に入れてもらえるんですけどねぇ。
次回はカカトと頭頂部にシリコン入れとかなきゃ。
あれ?相撲部屋に新弟子検査に行くの、私?