御田植え踊り・盆踊り
私の実家周辺では 初盆を迎える御宅の前で
盆踊りを踊る風習が残っている
道路を封鎖して 楽師さんが中央に陣取り
音を囲んで 人々が静かに踊り 魂を慰める
とてもとても単調な動きの繰返しが続く
私の田舎の盆踊りは
バリの神聖な奉納舞踊
「ルジャン」を彷彿とさせる
派手さを全く伴わない舞だ
身体の深い所に染み込んでいるこの舞こそ
私の舞踊の原体験なのかもしれない
NPO団体からの後押し
何年もかけてコツコツと積み上げてきた活動のお陰で、日本でもバリでも様々な知り合いが増えていき、その方々の中の御一人から驚くような打診があった。
NPO団体が受容れ先となって、私達夫婦を福岡に招聘しバリ芸能のイベントを行う内容の企画を、国に援助申請したい。というものであった。
これまで私達の活動は、日本に一時帰国する際に、参加出来る範囲のイベントやワークショップをこなす事であった。
しかし今回は、純粋にバリ芸能を行うためだけに、福岡へ入るのだ。なんとも有難い話である。
バリ島では夫婦で舞踊団/楽団を設立して、地元の子供に伝統芸能を教えている。
カデ氏は楽器に触れた事のない小中学生の女の子達を、難易度の高いレゴン舞踊曲の演奏が出来るレベルに短期間で指導した実績を持つ。
私もバリ舞踊を子供達に指導しており、グヌン・サリやティルタ・サリといった楽団の公演に毎週呼ばれるようなプロの踊り子に数名が育ってくれた。(2016年11月現在 定期公演に生徒3名が出演)
そういった指導歴を生かせる内容で申請して、審査に通過するのを待つ事になった。
バリ島の私の教え子達
審査員が興味を持つような、他に真似のできない企画という事であるので、別の団体から擬似企画が出ないよう
この場で詳細を記す事はできないが、バリ芸能を一度も見たことが無いという人を対象にした面白い企画だ。
ただ、人数がかなり必要な企画なので、私は母校・長糸小を強く推薦した。
いま現在、この申請を提出するために必要な準備を進めているが、自分達もNPO側も様々な行事等を抱えているため、
双方で時間調整が必要になり、一時停止状態で止まったままである。
しかしそれでも、「バリ舞踊って、爪を・・・」の時から比べると、自分達にとっては、大きな進展だ。
自分の田舎でバリ芸能の認知度を上げる地固めを開始してから、ここまで来るのに7年かかった。
もう少し長引いても、それが何だというのだ。
さらに突っ込めば、地元糸島でカデ氏と一緒に夢を実現させよう!と動いているのは7年という計算になるが、
私個人単位で見ると、福岡でバリ舞踊に関わり始めてから、もう20年が経過するのだもの。