オダラン

odalan

オダランは、寺院のお祭りのこと。
主に寺院が創立された日にお祭りを行います。オダランはウパチャラ・デワ・ヤドニャに含まれ、バリ独特のカレンダー、ウク暦に従い、210日に1回巡ってきます。

寺院によっては、バリ島のもうひとつのカレンダー、月齢に従ったサカ暦を使うところもあり、こちらだと年に1回。ウブド近郊では、毎回11日間も開催される有名なサムアンティガ寺院の大きなオダランが、このサカ暦です。

正式なオダランの日は初日の1日だけですが、前後を挟んで3日間、あるいは1週間程度の期間全てをオダランと呼び、様々な儀礼や儀式が寺院で行われます。1~3日間の「小さいオダラン」か、4日~1週間に渡る「大きいオダラン」にするか、が事前に村の話し合い等で決められますが、「小」「大」が交互に行われているのが一般的なようです。なかには「小」「小」「大」のサイクルの寺院もあります。

よく見るパターンは、オダラン初日の午前中か夕方にワリ舞踊のルジャンやバリスが奉納され、夜はブバリのトペン舞踊。翌日から、日中はルランバタンの演奏、夜に各種バリバリアン舞踊が行われるという感じです。「イレンイレン」「トントナン」と書かれた出演楽団の看板を出す所もあるので、舞踊が見たい場合、寺院前でチェックを。

なぜか、ガイドブックには観光客でも「サロン(腰布)」と「スレンダン(帯)」着用でオダランに参加できます。と中途半端な事が書かれていますが、観光客であっても必ず正装です。

ウブドでは、これまでも正装した者以外、寺院立ち入り禁止の看板が出ていましたが、観光客のあまりのマナーの無さに、バリ・ヒンドゥー教徒以外立ち入り禁止の指示を出す寺院が現れました(2016年)

また、下の写真のように正装のクバヤでも、足が見えたり腕が出ているものは祭りではNOという厳しい寺もあります。写真のポスターでは、上が寺院参拝に推奨の正装、下は正装風だが寺院には向かないという例(2018年プリアタンで撮影)

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